2011年狂言

あけましておめでとうございます。

早速ですが、2011年 大藏会の番組の解説です。

【鴈雁金】
御年貢を納めるために都へ上る途中の、摂津国の御百姓と和泉国の御百姓が道連
れになる…。
和泉の御百姓の年貢が、自分と同じ「初鴈」である事を知った摂津の御百姓は、
名前を変え「初雁金」を捧げると、都の奏者(取次役人)に伝える。
同じ鳥を、一方は[がん]、また一方は[かりがね]と言う両人に、奏者は、理由を
問いますが、二人は見事、それぞれの由来を語り、目出度く国へと帰っていきま
す…。

【文荷】
主人より預かった恋文を届けるために、太郎冠者と次郎冠者が出かけていきます
…。大事な手紙とは思いながら、預かった文を押しつけ合う二人…。考えた末、
文を竹に通して二人で荷っていく妙案を思いつきます。二人で荷う恋文の重い事
、重い事…。能『恋重荷』の一節を謡いながら主人の使いをする二人ですが、と
うとう手紙を開いて読んでしまいます。人の恋文をあげつらって楽しむ二人…。
奪い合って読むうちに手紙が破れてしまいます…。

【鎌腹】
仕事を全くせず、外泊ばかりする怠けた夫に、妻の怒りが爆発。妻が夫を追いか
けます…。仲裁人がとめにはいり、太郎はやむなく山仕事へ向かいますが、道す
がらいっそ自殺をして死んでしまおうと、太郎は鎌を使ったいろいろな死に方を
試みます…。

【月見座頭】
中秋の名月の夜、下京の座頭が月見に出かけます…。風流に虫の音を楽しむ座頭
に、声をかける上京の男、二人は意気投合し、謡い舞って酒宴を楽しみますが、
家路へと別れた後、上京の男が変貌…。気が変わった男は、座頭を突き飛ばし、
笑いながら帰っていきます…。

【菌】
採っても採っても繁殖する庭の菌(キノコ)…。一夜のうちに元のように生えて
気味が悪いので、山伏を訪ねて祈祷を頼みます…。おもむろに祈祷を始める山伏
ですが、菌の繁殖力の凄まじさ。祈れば祈るほどどんどん数を増していきます…
。山伏対キノコの精。

興味がでてきたら、アクセア大手町店へ[:グッド:]

アクセア大手町店 西山

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です